10.25インチの大型タッチパネルは、スマホとの連携が強化され、アプリを介して車両の遠隔操作ができる。運転支援機能も充実していて、任意の車線を設定すると、その位置を維持するフィアット初のレーンポジションアシスト機能が搭載された。
実用性や装備類も申し分なし
個性的なセカンドカーにもお勧め
600eは「かわいい顔して、しっかりモノ」というキャッチコピーどおり実用性や装備類も申し分ない。BEVに興味があり、おしゃれでカジュアルなクルマが好き、実用性もそれなりにほしいという人にはぴったりのクルマだ。
500eに興味があったもののドアの枚数や車内の狭さでこれまで手を出せなかったという人も、600eなら本気で検討できる。5ドアで後席の居住性もまずまず。ラゲッジも十分に広い。充電できる環境があるならファーストカーとして通用しそうだ。大柄な輸入SUVを愛用している富裕層で、何か個性的なセカンドカーを探しているようなユーザーにも、お勧めしたくなる1台である。
600eに対するCEV補助金は65万円。一方、デザインとパッケージングで大いに惹かれるがBEVに抵抗があるという人は、そう遠くないうちに導入されるHEV版を待つ価値がある。
(CAR and DRIVER編集部 報告/岡本幸一郎 写真/横田康志朗)