米グーグルのスンダー・ピチャイ最高経営責任者(CEO)は、同社の人工知能(AI)技術は市場で最も優れていると考えている。現在課題となっているのは、消費者の関心を引き付けることだ。ピチャイ氏はグーグルのAI技術「Gemini(ジェミニ)」について最近、能力で競合を上回ったと確信しており、ジェミニを基盤とするチャットボット(自動会話プログラム)を2025年末までに5億人に利用してもらいたいと考えていると従業員に伝えた。事情に詳しい関係者が明らかにした。グーグルはジェミニの現在の利用者数を明らかにしていない。一方、市場で先行する米オープンAIのチャットボット「チャットGPT」は週間利用者数が約3億人に上る。「iPhone(アイフォーン)」の無料アプリダウンロードランキングでは、15日時点でジェミニは54位、チャットGPTは4位だった。