10年連続で算数オリンピック入賞者を輩出している彦根市発の知る人ぞ知る塾「りんご塾」。天才を生み出すそのユニークな教育メソッドを、塾長の田邉亨氏が初公開した書籍『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(ダイヤモンド社刊)が、このたび発売になった。本書を抜粋しながら、家庭でも取り入れられるそのノウハウを紹介する。
![【算数オリンピック入賞者多数輩出のカリスマ塾長が教える】「こんなことして何になるの?」が子どもを潰す理由](https://dol.ismcdn.jp/mwimgs/5/a/800/img_d5debca8cecaeb5e9bcb187be68faf7c130131.jpg)
親は「子どもの好き」を邪魔しないことが、一番大事
電車を好きな子が、線路を組み立ててずっと電車遊びをしていたり、お人形遊びを好きな子が、一人三役くらいをこなして永遠に話していたり。
大人の感性だと、「よく飽きないな。いつまでやってんのかな?」となるかもしれません。
このようなとき、親はなんと声かけすればいいでしょうか?
正解は、「声かけをしない」です。
つまり、邪魔をせず好きにさせておくということ。
「夢中」になるのは何よりもいいこと
本書の「いつも『マイブーム』がある子が伸びる」の項目でもお話ししましたが、マイブームがあるというのは素晴らしいことです。
マイブームはすなわち、自己表現です。だから、それを止められてしまったら、自分が自分ではなくなってしまいます。
したがって、何かに没頭しているとき、声をかけてそれをやめさせたり、否定したりするのはよくありません。
例えば、
「遊んでばっかりいないで、早くごはん食べて勉強しなさい」
「電車のことばっかり考えてて何になるの?」
「他のこと何もしないなら、もう買ってあげないよ」
こんなふうに声をかけて、子どもの「好き」を邪魔するのはやめましょう。むしろ、「こんなにハマれるなんて、天才かもしれない!」と喜んだほうがいいです。
もちろん、さすがにごはんの時間、勉強の時間だとなれば、区切りがよさそうなところで「そろそろごはんにしようか」「楽しかったね。じゃ、今度は勉強しよう」と促すのはいいと思います。大切なのは、子どもが好きなことを認めて、のびのびやらせてあげることです。
*本記事は、『10年連続、算数オリンピック入賞者を出した塾長が教える 「算数力」は小3までに育てなさい』(田邉亨著・ダイヤモンド社刊)から抜粋・編集したものです。