敬愛する元上司からの熱い一言で二度目の転職へ

 現在のレントラックスは、カービュー時代の元上司である金子英司が独立し、創業したものです。退職後も会うたびに「一緒にやろうよ」と声をかけてくれたのですが、当時のカービューは上場を控えており、「いまがそのときではない」と考え、特にアクションをせずにいました。

 その後、自分も独立して事業をやろうと準備を着々と進めていた矢先に、金子が「山﨑、一緒にレントラックスを上場させよう」といってくれたのです。金子はシャイな性格でもあり、スッと目を見て一言でいつも語ります。その性格を知っていたからこそ、金子の口から出た「一緒に上場させよう」という言葉が強く胸に響きました。「自分を本気で必要としてくれているのであれば、転職しよう」と決意することができました。

 ここでもやはり即断即決でしたが金子という存在がなければ、私も転職を決意できなかったかもしれません。一言でいってしまえば、金子と一緒にビジネスをし、一緒に仲間を増やしていって上場し、その先に大きなステージを創り上げる―。このことにワクワクしたのです。一緒に大きな挑戦をする人として、金子以上のパートナーはいないと確信していました。

大学生がキャデラックを買えたワケ――飛ぶ鳥を落とす勢いの上場会社社長が歩んだ驚異のキャリア〈PR〉イズム経営 社員からも顧客からも愛される企業文化のつくり方』山﨑大輔・著/1600円+税/ダイヤモンド社刊