最短ルートで拠点長へ。年上の部下を従えて
目標を達成し続けた結果、新卒1年目の1月に拠点長になりました。拠点長になる最速記録だったと思います。配属されたのは北海道の拠点。新卒1年目にして、初めての部下を持つことになりました。部下は全員年上です。
マネジメントにおいては「上に立っても偉そうにしないこと」を常に意識していました。部下であっても、尊敬できる点はたくさんあります。尊敬の念は隠さず、わからないことがあれば素直に「教えてください」「私はこう思うんですけど、どうでしょうか?」と教えを求めることを心がけていました。
また、自分の思いを常に発信することも大切にしていました。
「一番をとりにいきたいです。でも、私は新卒でまだ知恵が足りないので、ぜひお力を貸してください」。そうお願いすると、一枚岩となった札幌支店のメンバーがしゃかりきになって営業してくれたおかげで、拠点の売上成績は全国3位に上りました。東京や神奈川などの首都圏ならいざ知らず、真冬の北海道の拠点が全国3位になるのは結構大変です。
メンバーたちは常に「新卒の拠点長を支えてやろう」と思ってくれていました。だからこそ、拠点長である私は、常に売上1位でなければ示しがつきません。そこは意識して行動していました。
大きな決断こそ即決。一度目の転職
自分なりのやり方で成果が出始めてきたころ、私にとっての大きな転機がありました。ガリバーから転職し、自動車情報サイトを運営するカービュー(現・LINEヤフー株式会社)に入社していた元・営業部長に声をかけてもらいました。「物は試しだ」と思い、カービューの社長に会いに行きました。社長の話を聞いてすぐ「これはおもしろいかもしれない」と直感し、二つ返事で「入社します」と答えたのです。
当時のカービューは一括査定の先駆けのような存在で、このサービスが大当たりし、上場を見据え盛り上がっているフェーズでした。
入社後半年ほどすると、一括査定サービスをより充実させるため、中古車販売店の開拓がミッションになりました。ガリバー在籍時と同じような営業先に足を運んでは数字をつくっていきました。やがて事業の成長とともにメンバーとチームが増えていき、リーダーからマネジャーに昇格。20代の後半には営業部長となり、時を同じくしてカービューは上場を達成しました。