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「すべてのユーザーやファンを巻き込み、社会と企業をつなぐ」(楽天・黒坂三重)――古川享が聞き出す 今を駆けるスマート・ウーマンの本音

林 正愛 [アマプロ株式会社社長]
【第11回】 2013年5月16日
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私の後に道はできる

古川:最後に、3年先、5年先は何をなさっていると思いますか。

黒坂:全然わからないです。いつも仕事のことしか考えていないからでしょうか…。

古川:目の前にあるものを最良の方式でつかみ取ってアウトプットしていくという、その吸引力はすごいですよね。そこで他の人に放り投げずに、自分で、そしてフルパワーでいつもつっこんでくると。

黒坂:嫌がっている人もいると思いますけれど(笑)。

古川:その勢いが続くと、石井裕さん(MITメディアラボ副所長・教授)の言うところの、目の前に道はなくて、私のあとに道はできる、ということになりますね。前世はブルドーザーだった、とか(笑)。

 最後に、楽天での10年間で、楽天にこんな価値を追加したというものがあるとすれば、どんなことでしょうか。

黒坂:この会社はよくもわるくも三木谷の会社なので、大部分を彼1人が考えてやってきたのが現在の楽天です。でも彼一人ではできなかっただろうということを、たぶんいくつかは折に触れ、挿入はしてきていると自負しています。

 CSRの活動などは、いまここでひと踏ん張り、一番頑張れるところなのかなと思っています。それは楽天に10年いたから。「楽天市場」事業を6年くらい見ているから、できることだと思っています。ユーザーやファンを大切にし、社会と企業をつなぐ仕組みをつくっていきたいと考えています。

古川:貴重なお話をありがとうございました。

黒坂三重さんの話を聞いて――林正愛

 厳しくもありながら周りの人を気遣う姿が、短いインタビューの中でも多く見受けられました。あえて自分の不得意分野に進み、ITの知識を実地の経験を通して身につけられ、現場感覚を常に大切にしていらっしゃるとも思いました。常にユーザーのことを大切にされ、常に経営者意識を持ちながら真剣に向き合ってきたからこそ多くの人に評価され、信頼され、様々なことをまかされてきたのだとも思い、キャリアを考える上での多くのヒントがあると感じたのでした。
 

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林 正愛
[アマプロ株式会社社長]

りん・じょんえ/BCS認定プロフェッショナルビジネスコーチ、ファイナンシャルプランナー、英検1級、TOEIC955点。津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。British Airwaysに入社し、客室乗務員として成田―ロンドン間を乗務。その後中央経済社、日本経済新聞社にて、経営、経済関連の書籍の企画および編集を行う。2006年10月にアマプロ株式会社を設立。仕事を通じて培ってきたコミュニケーション力や編集力を活かして、企業の情報発信をサポートするために奔走している。
企業の経営層とのインタビューを数多くこなし、その数は100名以上に達する。その中からリーダーの行動変革に興味を持ち、アメリカでエグセクティブコーチングの第一人者で、GEやフォードなどの社長のコーチングを行ったマーシャル・ゴールドスミス氏にコーチングを学ぶ。現在は経営層のコーチングも行う。コミュニケーションのプロフェッショナルが集まった国際団体、IABC(International Association of Business Communicators) のジャパンチャプターの理事も務める。2012年4月から慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科で学んでいる。2児の母。

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