米共和党は上下両院と大統領選挙での勝利で勢いづき、消費者金融保護局(CFPB)の廃止を目指して再び動き出している。CFPBは2008年の世界金融危機後、民主党政権が設立した組織だ。CFPBは、住宅ローンやクレジットカードなどの消費者向け金融商品に関する規則の制定と執行で広範な権限を有する。民主党議員らは金融機関の不正行為から消費者を守る保護手段として、CFPBを支持してきた。一方、共和党は説明責任を欠く官僚機構による過剰介入と見なしている。CFPBの資金源は連邦準備制度理事会(FRB)で、通常の予算編成プロセスを経ないため、議会からの圧力を受けにくい構造となっている。過去にもCFPB廃止法案を議会に提出してきた共和党のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州)は29日、新たな法案を発表した。クルーズ氏に加えて、共和党の上院議員5人が共同提案者に名を連ねている。
米共和党のクルーズ上院議員ら、CFPB廃止で新法案
有料会員限定
あなたにおすすめ