トランプ大統領がカナダとメキシコに対する関税を発表する前から、一部の米国企業にとっては鉄鋼価格が上昇し始めていた。経営幹部らはさらなる値上げに備えていると述べている。トランプ氏は1日、メキシコとカナダからの全輸入品に4日から25%の関税を課すと発表した。3日には、両国との協議が始まったため、発動を1カ月間保留すると述べた。関税が実施されれば、外国産鉄鋼の価格が実質的に引き上げられ、米鉄鋼メーカーは価格決定力が強化される上、値上げも可能になると予想される。ロブスターやカニの捕獲に使われるワイヤフェンスや溶接メッシュを製造するリバーデール・ミルズ(マサチューセッツ州)のジェームズ・ノット最高経営責任者(CEO)は、2週間前に国内の鉄鋼線材サプライヤーから価格を引き上げると通知されたと述べた。
関税は米鉄鋼業界に追い風、値上げの好機
鉄鋼やアルミを利用する企業はコスト上昇に直面
有料会員限定
あなたにおすすめ