米郵政公社(USPS)は5日、中国と香港からの国際小包の配送を再開すると明らかにした。前日にはサービスを一時停止すると発表したことから、配送に混乱が生じるとの懸念が広がっていた。USPSは「小包配送への混乱を最小限に抑えつつ、新たな対中関税の効率的な徴収メカニズムを構築するため」、税関・国境警備局(CBP)と緊密に協力していると述べている。トランプ政権は今週、中国に新たな関税措置を発動。800ドル(約12万2000円)未満の小包を米国の消費者に直接発送する場合、関税を回避できる米貿易法の規定(「デミニミス」ルール)適用も停止していた。デミニミス規定の利用は、ここ数年で急増。大幅に割安な商品を販売する中国の電子商取引(EC)大手のTemu(テム)やSHEIN(シーイン)が、爆発的な成長を見せていることもその一因となっている。
米郵政公社、中国からの小包配送を再開へ
小包配送への混乱を最小限に抑えつつ新たな関税を徴収することで税関・国境警備局と協力
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