ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の取材によると、ドナルド・トランプ米大統領の黒人・ラテン系支持者の一部は、同氏が連邦政府の多様性・公平性・包括性(DEI)プログラム撤廃に直ちに取り組んだことを歓迎している。ただ、人種に関する発言の仕方には不安を感じており、差別が増加するのではないかと懸念する声もある。トランプ氏は選挙運動中、より多様な労働力にする取り組みを含むDEIプログラムの終了を頻繁に約束していた。この間、2020年と16年の選挙と比べ、非白人有権者からの支持率は幅広く上昇した。大統領就任後、トランプ氏はDEIプログラムの削減を優先課題とし、連邦政府内のプログラムを廃止する大統領令に署名し、DEIプログラムに関与する連邦職員のリストを作成するよう命じた。また、政府請負業者に人種と性別に基づく差別を積極的に根絶することを義務付けた60年前の大統領令を無効とした。