トランプ米政権が連邦政府職員の削減を進める中、転職先を探す職員らは厳しい労働市場に直面している。キャリアコーチやリクルーターによると、連邦職員は民間企業の従業員よりも年齢が高い傾向があり、官僚機構での長年の経験は企業の求人に応募する際に競争上不利になりやすい。一方、ホワイトカラー職の採用はここ数年鈍化している。企業が採用の拡大から抑制に転じたことが背景だ。地方自治体では求人が豊富にあるものの、連邦職員の経験はオフィス勤務ではない職種に生かせないことが多い。1月に農務省オクラホマ州地域開発局長を退任したケネス・コーン氏(48)は最近、約200件の求人に応募したが、面接にこぎつけたのはわずか2件だったという。
米連邦職員、再就職の道険しく トランプ政権が大量解雇
企業はホワイトカラーの採用を抑制しており、連邦職員の選択肢は狭まっている
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