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【精神科医が教える】成功する人は知っている!「今やりたいこと」をすぐ行動に移す理由Photo: Adobe Stock

今求めているものは今手に入れるべき

 人間の感性は変わるものです。それによって、自分が求めるものや、やりたいことも変わっていきます。

 そのため、「今やりたい」「今欲しい」と思ったものは、なるべく後回しにせず、できるだけ早く実行するのが大切です。

今の感性を大切にする

 例えば、「海外旅行に行きたい」「新しい世界を知りたい」と思ったなら、その時に行くのがベストです。後になって、「今は時間がないから、もう少し年を取ってから行こう」と考えていると、いざその時が来たときには、もう海外に対する興味が薄れてしまうことがあります。

 感性が変わることで、当時の熱意がなくなり、「行く意味がない」と感じてしまうかもしれません。

 また、若いときに感じた憧れやワクワク感は、そのときにしか味わえないものです。同じ海外旅行でも、引退後の余裕があるときに行くのと、若いときに情熱を持って行くのとでは、得られるものがまったく違います。後回しにしてしまうと、そのとき感じたはずの興奮や感動を逃してしまうのです。

何事もタイミングが大事

 これは旅行に限らず、食べ物や趣味にも当てはまります。例えば、子どもの頃に漫画や映画で見た美味しそうな料理を「食べてみたい」と思ったなら、できるだけ早く食べてみるのが良いです。大人になってから同じものを食べても、「たしかに美味しいけど、あのときの感動とは違うな」と感じることがあるでしょう。

 やりたいこと、興味があることは、その時の自分の感性が求めているものです。それを後回しにすると、せっかくの好奇心や情熱が薄れてしまい、本来得られるはずだった経験を逃してしまいます。

周りの目を気にせずに行動する

 また、「こんなことをしたら恥ずかしい」「普通はやらないよね」と思うことでも、やりたいと感じたなら、思い切ってやってみるのが良いです。留学を例にとっても、「このタイミングで留学して意味があるのか?」と考えすぎるよりも、「今やってみたい」と思ったときに行動することが、貴重な経験につながります。

 大事なのは、「今の感性で求めているものを素直に求めに行くこと」です。その時の自分の気持ちを大切にし、後悔しない選択をすることが重要なのです。

自分の気持ちに正直に

 何かをやりたいと思ったときに、「後でやろう」と先延ばしにしてしまうと、いざその時が来ても気持ちが変わってしまい、結局やらずに終わることがあります。だからこそ、今求めているものはできるだけ早く手に入れるようにすることが大切です。

 自分の感性の変化を理解し、今の気持ちに正直に行動することで、より充実した人生を送ることができるでしょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。