米国の銀行は多様性や包括性への支援を縮小し、こうした支援に対して敵対的になりつつある法的環境の標的になることを回避しようとしている。モルガン・スタンレー、JPモルガン・チェース、シティグループは、多様性・公平性・包括性(DEI)を推進・支援する取り組みに関する公的書類の表現を削除または弱めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。関係者の一部によると、ウェルズ・ファーゴやバンク・オブ・アメリカ(BofA)も表現を詳細に検討し始めた。銀行幹部や弁護士によると、この動きはウォール街のDEI推進からの後退の始まりを示している。DEIは、黒人男性ジョージ・フロイド氏が警察官に殺害されたことに対する2020年の抗議活動後に推進された。