
一流と言われるビジネスパーソンの共通点の一つ。それは、「気遣いにたけていること」です。私は気遣いができる人に好意的な印象を持ちます。そんな気遣い力をまねしたいとも思います。今回は、私が受付嬢、そして経営者を経験する中で触れてきた「すごい気遣い力」についてお話ししたいと思います。(RECEPTIONIST代表 橋本真里子)
二度同じ手みやげを渡さない
一流経営者の気遣い力
私が“受付嬢”時代にお世話になっていた会社の代表のお話です。
受付嬢時代に私がその方の会食に同席することはなかったのですが、経営者になってから、さまざまな経営者の方とお話しする中で以前勤めていた会社の話をすると、彼を知っている方は口をそろえてこう言います。
「Aさん(代表)との会食は、人生最高の会食だった。最上のもてなしだった。食事もそうだし、手みやげもそう。しかも、過去の会食をちゃんと覚えていて、毎回違ったお店や手みやげでもてなしてくれる。気配りがすごい方ですよね」
1人や2人ではなく、Aさんのお話になるたびに皆さんがこうしたお話をされるのです。
この話を聞いて印象に残ったのが、誰も「Aさんはお金があるから」というような話はしないこと。お金をかけたとかそういうことではなく、ちゃんと気持ちが伝わっていて、それが何よりも印象に残っている。これが素晴らしいなと感じました。
また興味深かったのが、手みやげです。
お話を伺っていると、どうやら初めての会食では、皆さんに同じ物を渡されているようでした。きっと手みやげリストの中にはさまざまな品を控えているだろうに、最初の会食時にお渡しされるのは決まった物が多かったようです。