ドナルド・トランプ米大統領はウクライナでの戦争を終わらせることを大統領選の公約に掲げていた。今月18日には、サウジアラビアでマルコ・ルビオ米国務長官とロシア外相との会談が行われ、トランプ氏主導の和平交渉のプロセスが始まった。国際政治は時に醜いものだが、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領の名誉回復が近づいているという事態は特に受け入れがたい。トランプ氏は、先週のプーチン氏との電話会談の後、ロシアの独裁者が「和平」を望んでいることは間違いないと語った。それがどんな種類の和平なのかには触れなかった。しかし歴史に照らせば、プーチン氏が思い描く和平は、大半の米国民がその言葉で理解するものではないだろう。
【社説】プーチン氏の急速な復活
わずか1カ月で「和平の当事者」に転じた略奪者
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