米連邦準備制度理事会(FRB)は19日、連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨(1月28~29日開催分)を公表した。FRB当局者は1月会合で政策金利を据え置いた決定におおむね満足していたほか、利下げに対する様子見姿勢を直ちに変える可能性は示唆しなかったことが明らかになった。議事要旨によると、「参加者の大多数は、足元の不確実性の高さを踏まえ、委員会が金融政策のスタンスをさらに調整する際には慎重なアプローチを取ることが適切だとの認識を示した」。FRBは1月の会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を4.25~4.5%に据え置くことを決めた。それまでは3会合連続で利下げに踏み切っていた。ジェローム・パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、追加利下げを検討する前に「インフレに関する実質的な進展」や、労働市場の予想外の軟化を確認する必要があると述べていた。