以前は「FIRE」や「億万長者」の本が売れていたが、昨今は幸福感を味わえるお金の本が売れているようだ。
「人生で一番大切なのは思い出をつくることだ」と説いた『DIE WITH ZERO』が空前のベストセラーになり、「DIE WITH ZEROの次に読むべき本」と話題になっているのが『JUST KEEP BUYING』。そして、PIVOTの動画「幸せな金持ちになる方法(2/11配信)」で注目されているのが『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』である。『富の方程式』はゴールドマン・サックスCEOと世界的ベストセラー作家のモーガン・ハウセルが強力ダブル推薦する全米ベストセラーで著者は『GAFA』で有名なスター教授だ。今はそうでなくてもこれから“幸せな金持ち”になるにはどうすればいいのか。本書からワンポイントを抜粋・編集してお届けする(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)。

「専攻」より「株の銘柄」より「住むところ」より大切なもの
前回、私は、
「パーソナル・ファイナンスにとって最も重要な決定は、
学校で何を専攻するか、
どこで働くか、
どの株を買うか、
どこに住むかではなく、
どんな相手と結婚するかだ。
配偶者との関係は、
人生の中で最も重要な人間関係だ。
(中略)
なかでも経済面から最悪な行動は「離婚」である。
アメリカでは、離婚すると、男女ともに平均して4分の1の財産を失う」
と述べた。
パーティに1500ドルも使う女性の話
自分よりお金に強い相手と結婚することは大きなメリットになる(「お金に強い」とは「ケチ」という意味ではない)。
お金に弱い相手と結婚してもかまわないが(厳密に言えば、全配偶者の半数がそうしていることになる)、それによってどんなことが起こりうるかはよく考えておこう。
私には、信じられないほど派手な生活をしている友人がいる。
彼の妻の浪費癖は病的だ。
たとえば、彼女はディナーパーティの花代に平気で1500ドルも使う。
本当の話だ。
彼らはお金の管理に関しては破綻している。
それは2人にとって不安の種だ。
お金とのつき合い方が不健全だと、人間関係は様々な形で蝕まれていく。
結婚したら真っ先に話し合うべきこと
結婚したらすぐに、お金について真面目に話をしておくべきだ。
結婚とは様々なことを意味するが、経済的な契約もその1つである。
お金についてきちんと話をしよう。
お金の話をタブー視することは、アメリカ社会の非常に良くない点だ。
時間を見つけ、お金について全般的な話をしよう。
自分たちのお金に対するアプローチはどんなものか?
そのアプローチの具体的な証拠はあるか?(重要なのは、お金に対する望ましいアプローチではなく、実際にどんなアプローチをしているかだ)。
どんな生活レベルを目指したいか?
その生活レベルを実現するために、それぞれがどんな貢献をしているのか?(最も重要な貢献は金銭的なものでないことが多い)。
状況が芳しくないときには、コミュニケーションが重要になる。
これは上司との望ましいコミュニケーション方法に似ている。
悪いニュースを知らせるのは悪くない。
ダメなのは、大切なことをずっと言わずに隠しておいて、ある日突然、相手を驚かせてしまうことだ。
(本稿は『THE ALGEBRA OF WEALTH 一生「お金」を吸い寄せる 富の方程式』の一部を抜粋・編集したものです)