「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

職場でうまく出世する人は「上司をメールのCCに入れる」。意外すぎるその理由Photo: Adobe Stock

出世する人は上司に「評価させる」のがうまい

みなさんの職場では「リモートワーク」は許可されていますか? メガバンクではリモートワークも許可されていますが、しかし実際、僕の体感ではこれは「表向き」の話です。実態では、リモートワークをしているのは一部の本部部署だけで、ほとんどの支店では出社が「推奨」されています。

特に現代社会のリモートワークはサボりの温床になってしまっているようなイメージも少なからずあります。

もちろん、全ての人がリモートワーク中にサボっているわけではなく、出社しているときと同じパフォーマンスで仕事をしている人もいるでしょう。しかし上司からすると、「サボっているのではないか?」と疑いたくなる気持ちもわからなくはありません。そこで今回は、上司が評価しにくいような状況でも、「上司から評価をもらえるようにする」ための汎用的なテクニックをお話しします。

「評価のための材料」を提供しよう

まず前提として、上司は「出社している社員」と「リモートワークしている社員」を全く同じように評価するのは難しい、ということに気づきましょう。なぜなら、目で働いている姿を見ることができないため、評価するための材料が少ないのです。

そこでこれを逆手にとって、上司のために「自分を評価できる材料を増やす」ことを意識してみましょう。

また、上司からメールがあまりこない業務をしている場合は、積極的に上司をCCするのも手です。お客さんや他部署とのやりとりに上司をCCすることで、しっかりと上司のメールボックスに足跡を残すのです。これらを意識することで、リモートワーク中であってもデジタル上で上司の視界に常に入るようにすることが可能になります。もし他の同僚たちも同様にリモートワークをしていれば、その中でも一際目立つことができます。

リモートワークに限らず、上司に「自分が仕事をしている姿」をきちんと見せるように心がけてみましょう。それだけで、グッと評価されやすくなるはずです。

評価者はどうしても「定性評価」する

仕事における評価と言うものは綺麗に数値化できるものではないです。どうしても、評価者による定性評価が含まれてしまいます。

この定性評価はうまくすれば高めることもできるし、下手をすればあなたの評価を実績以上に押し下げてしまうリスクがあります。

定性評価はこうしたちょっとしたことで大きく変動します。同じ仕事量なら、評価されないより、評価されたほうが絶対に良いですよね。是非、コスパの良い仕事をしていきましょう。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)