退職後の生活をダラけずに過ごすコツは？→44歳でFIREした男の「人生の本質」を突く回答が胸に刺さる

定年退職後の幸せとは何か？

　幸せとは何か。非常に壮大なテーマですが、退職してからは幸せな状態が続いているので、このご質問を機に幸せについてあらためて考えてみました。

　そこで気づいたことは、少し逆説的ではありますが、「幸せというのは、不幸せを感じないことだ」ということです。

　人によって不幸せを感じる基準はさまざまだと思いますが、私自身はストレスがかかると不幸せになるタイプです。そしてそのストレスというのは「何かをやらないといけない」という強迫観念からくることが多く、主に納期やノルマ、品質の基準をクリアしなければいけない「会社の仕事」からくることが多かったなと感じます。

『会社員を辞める怖さ、乗り越えたあとの幸せ』
まこ、寺澤伸洋 著

　しかし退職後は、基本的に誰かの仕事のために時間を使うということがなくなりました。自分のやりたいことだけを好きなようにやっているので、締切りに追い立てられることも、売上目標に到達しないときにどうやって言い訳しようかと悩むこともなく、ストレスを感じる場面が一切ありません。

「したいことができる」
　そして、
「したくないことをしなくていい」

　これが退職をして一番よかったと感じることであり、僕にとっての「幸せ」なのだなと感じています。

　今回は時間の大切さや退職後の過ごし方、そして幸せのあり方について触れてきました。今は定年退職に不安を抱えていらっしゃるかもしれませんが、その先には今までに感じたことのない幸せが待っています。ぜひ、恐れることなく準備を進めていってください。