米テキサス州アビリーン市では、オープンAIが主導するAI(人工知能)インフラ合弁事業「スターゲート」によるデータセンター第1号の建設に約1500人が従事している。完成後、そこで働く人の数はずっと少なくなる。市の経済開発局によると、同センターのフルタイム従業員は100人程度になる見込みだ。この人数は、同じ100万平方フィート(約9万3000平方メートル)の敷地にオフィスパークや工場、倉庫があった場合に想定される労働者数のごく一部に過ぎない。2021年に同市で着工した28万6500平方フィートのチーズ包装工場では、500人の雇用が見込まれていた。データセンター運営会社パトモス・ホスティングのジョン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は「当然ながら、データセンターは施設面積当たりの雇用創出数が最も少ないという悪評が立っている」と話す。
AIデータセンター建設ブーム、雇用効果は小さい
政治家やテック企業幹部は雇用が大幅に増えるとアピールしているが、実際に必要な人員はごく少数
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