僕の初スキマバイト先は、某和食ファミレスチェーンの厨房での仕事でした。

 食べるのも作るのも大好きな僕ですが、これまでの人生で飲食店で働いた経験はゼロ。「そういえば一度、飲食店で働いてみたかったんだよな」と思い、意を決して申し込みました。

 出勤日当日。お店に到着して緊張しつつ、「タイミーから働きに来ました」と店員さんに声をかけると、「こちらへどうぞ」と事務所に通されました。そこでマネジャーのおばさまとご対面&ごあいさつ。勤怠管理用QRコードをアプリでスキャンすると、僕のステータスが「勤務開始」となります。

もう1人は当日バックレ
初めての厨房へ

「実は今日、もう1人スキマバイトで来るはずだったんですけど全然、来ないんですよね。連絡もないし……とりあえず、着替えてください」とマネジャーさんの口からサラッとすごいワードが出てきました。「これがうわさのスキマバイト当日バックレか!」とショックを受けつつ、用意していただいた制服に着替えます。

 すぐに厨房に行くのかと思いきや、「まずはしっかり手洗いしてください」と言われて念入りに手洗い。食べ物を扱うだけあって、衛生管理がちゃんとしています。その後、厨房に入ってスタッフの皆さんに紹介をされ、仕事が始まります。

 最初の仕事は、料理の仕込み。マネジャーさんが作った見本を見ながら、小鉢料理やお刺し身の盛り合わせなど、盛り付け作業をしていきます。作業にはすぐに慣れ、見本通りの盛り付けができるようになりました。「お上手ですね。お料理経験あるんですか?」とお褒めの言葉をいただいて、なんだかいい気分です。

 完成したものはお盆に並べ、業務用のラップを一気にバサッとかけて冷蔵庫へ。普段、自宅の料理でラップをかけるのとは規模感が段違いでなかなか面白い。続いて、ロースカツの仕込み。大量の豚肉に小麦粉、卵、パン粉を付けていく作業です。ペタペタとお肉に衣を付けまくってバットに並べ、ラップをして冷蔵庫へ。その他にも茶碗蒸しの仕込みなどをお手伝いした後、今度は洗い場の仕事に回ります。