洗い場にはホールの方々が下げてきた食器が大量に置かれています。食器を下げて食べ残しを捨て、種類ごとに食器を仕分けるまでがホールの方の仕事。その先の洗浄は厨房の人がするという役割分担です。
食器はシンクで軽く下洗いをし、仕切りの付いたプレートラックに並べ、どデカい業務用食洗機にかけて洗浄。その後、横のスペースに仕分けをして並べていくというのが基本的な流れです。
マネジャーさんが説明をしつつ、実際の作業を見せてくれますが、これがものすごいスピード! その手際の良さに衝撃を受けます。そして「あとはお願いしますね」と任され、僕の洗い場作業がスタートしました。
たまった大量のお皿をどんどん下洗いし、食洗機のラックにガシガシ並べていきます。仕切りの付いたラックになるべく多くの食器が入るように工夫して配置し、食洗機に投入。食洗機のフタを下ろすと洗浄作業が自動的にスタートする仕組みです。この機械を初めて扱う僕でも問題なく操作できるようになっていて感心してしまいました。
「正式なバイトとして入りませんか?」
久々に覚えた大きな達成感
この食洗機は3~4分ぐらいで大量の食器が洗える優れ物。洗剤と高温のお湯で一気に汚れを吹き飛ばすシステムで、洗い上がった食洗機のフタを開けると半端ない湯気が立ち上ります。
当然、洗いたての食器は超高温。最初は「あちち……」と熱さに耐えながら食器を洗浄済みスペースに並べていたのですが、何回かやっているうちに「ちょっと放置して冷めてから並べた方が楽だ」と気づき、その後は作業効率が格段に上がりました。経験から学びを得ます。
お昼時だということもあり、食器がホールからひっきりなしに運ばれてきます。それに食らいつくように仕分け、下洗い、洗浄、片付けのサイクルを回しまくる。どんどん洗浄済み食器スペースに食器が積み上がり、それを見ると達成感が湧きます。