「夫婦ゲンカをしない人」と「すぐに爆発する人」のたった1つの違いとは?写真はイメージです Photo:PIXTA

結婚生活において避けて通れないのが、夫婦ゲンカだ。相手への不満を溜めこんだ挙句に爆発してしまう前に、ストレスは上手く発散したほうがいい。約4万件のトラブルを解決してきた離婚カウンセラーが提案する、驚きのストレス発散法とは?本稿は、岡野あつこ『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

「謝ったら死ぬ病」の
根本的な原因とは?

 夫婦関係につきものなのが「ケンカ」。

 よく、ささいなことでケンカになってしまったとき、真面目な人ほどパニックになってしまいがちです。でも、ケンカは避けられないと思ったほうがいいでしょう。

 むしろ、ケンカをしないほうがストレスがどんどん溜まっていくので、ときどきぶつかったほうがガス抜きになっていいかもしれません。

 ただ、ケンカがエスカレートすると、夫婦関係の危機に発展してしまうので、相手のキレ方が沸点に達したと察知したときはすぐ謝ることが大事。仕事でも、クレーム対応の最善の策はひたすら謝ることだと言われていますが、夫婦関係も同じです。

 でも、夫婦ゲンカになると、なかなか相手に謝らない人も多いようです。

 謝る代わりに、何か手伝ったり、プレゼントでごまかしたりする人もいます。それも1つの方法でしょうが、ケンカの原因になっているテーマについて話し合うことを回避してばかりだと、いつまでも解決しないままです。

 その場は収まっても、根に持たれて、いずれトラブルが再燃することもあります。

 なぜ謝れないかというと、やはり物事を「よい・悪い」で杓子定規にとらえているからではないでしょうか。「ケンカになったけど、自分は悪くない」と信じ込んでいるから、謝れないのです。

 そうではなく、とにかくケンカを収めて関係を改善するために、でもいいから謝る必要があります。でも嘘はつきたくない、どうすれば……。

 自分が正しいかどうかではなく、相手の気分を害してしまったことを申し訳なく思えれば、謝ることができるようになります。その上で、パートナーの心情に寄り添い、共感することが重要です。

 パートナーの言い分に反対するからケンカになってしまうのです。話の内容は二の次と考えて、とにかくケンカを収めるために、まずは寄り添って話を聞くこと。

 ひたすらに「傾聴」するというより、やっぱり愛情をもって、パートナーの味方をしてあげることが必要です。あなたにとって必要で大切な人なんですから。