【一発アウト】離婚リスクを爆上げする、絶対に言ってはいけない「ひと言」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

パートナーから注意を受けた際、無自覚に「余計な一言」を言ってしまうことはないだろうか。言った側からすれば些細なことでも、その積み重ねが夫婦関係において思わぬトラブルを招くこともあるのだ。約4万件のトラブルを解決してきた著者が教える、絶対言わない方がいいNGワードとは?本稿は、岡野あつこ『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社)の一部を抜粋・編集したものです。

「言ってくれればやったのに」
が相手をイラッとさせる理由

 ゴミ捨てをやってくれなかったとか、キッチンに洗い物が溜まっているのに、そのままにしていた、という家事をめぐる「あるある話」ですが、そんなときに「どうしてやってくれなかったの」と相手を問い詰めてしまう人がいます。

 私の意見では、問い詰めること自体がよくないと思いますが、それでも「言ってくれればやったのに」と返すのは絶対NGです。

 この手の話がケンカに発展する原因は、「言われなくてもやって当然」と片方が思い込んでいることです。

 だから、本来やるのが当然で、指示がなかったからといってやらなくていいという理屈は通らないだろうと怒っているわけです。

 なのに「言ってくれればやった」と、あたかも相手が指示を出すのを怠ったかのように答えるのは、責任転嫁、言い訳論法と感じられて、イラッとさせてしまうのです。

 また、「言ってくれればやったのに」のウラには、「そんなの簡単などうでもいいことじゃないか」という意識があるのかもしれません。

 ゴミ出しとか、トイレットペーパーの補充だとか、そういった日々のルーティン、難易度が低いタスクだから、「いまやらなくたっていい」と軽く考えているのでしょう。

「いまやらなくてもいいのに、いちいちうるさいなあ」と内心では考えていても不思議ではありません。

「気づいているなら、いちいち人に言わず自分でやってくれよ」という気持ちさえ透けて見える気がします。

 たしかに、人にやってもらうよりも、自分でやったほうがラクだったりします。人に指示を出すのは気も遣うし、反感を買うリスクもあるので、結構大変です。「やって当然」という顔をせず、丁寧にコミュニケーションを取っていくことが大事です。

 もし本当に「リマインドや指示の言葉がほしい」と思っているなら、「言ってくれればやったのに」という言い方はやめて、「悪いけど、忘れちゃうからそのとき言ってくれたら嬉しい」などと言ってみてはいかがでしょうか。

「嬉しい」の一言があると、だいぶ印象が変わります。