
外部専門家と協業し業種特有の課題を解決
2022年10月に当金庫の経営サポート部の中に設立したコンサルティング室(以下、コンサル室)は現在、抜本再生支援や再生ファイナンスのストラクチャー構築に取り組む「BX(ビジネストランスフォーメーション)支援チーム」と、経営改善および本業支援をベースにする「本業支援チーム」の2チーム体制となっている。
本業支援チームは、飲食・小売・宿泊業、ヘルスケアといった業種別や、会計、マーケティングなどのテーマ別に専門チームを編成し、クライアントの多様なニーズに対応している。今回は、顧客企業の経営改善や売上げ増加への貢献に向けた本業支援チームの取り組みについて紹介したい。
本業支援チームにおいて企業の個別支援案件に至る流れは、(1)顧客ニーズの把握、(2)コンサル室への相談、(3)支店とのミーティング、(4)顧客との面談、(5)プロジェクト開始――であり、具体的には次のとおりである。
(1)各支店が顧客のニーズや課題をヒアリングし、基礎情報を収集する
(2)顧客のニーズをもとに支店がコンサル室に相談する。専門チームが初期の評価・仮説を立案する
(3)コンサル室と支店が連携し、具体的な対応策やプロジェクトの進行方法について協議する
(4)顧客と面談し、プロジェクト計画を策定する。具体的な目標やスケジュールを確認し、合意を得る
(5)合意した計画に基づき、プロジェクトが正式に開始される。外部の専門家を含めた専門チームが継続的にサポートし、目標達成に向けて全力で取り組む
このように、支援に当たってはコンサルやITベンダーなどの外部の専門家と独自のネットワークを構築し、業種特有の課題にアプローチしている。