どんな場所であれ、「早慶は早慶」、「MARCHはMARCH」
僕がここで言いたいことは、メインキャンパスでないことを理由に受験の候補から外すのはもったいないということです。
基本的にマイナーキャンパスはメインキャンパスに比べて人気は下がりますから、皆さんが合格する確率も上がります。
入ってしまえば、早稲田は早稲田ですし、慶應は慶應です。しかも、キャンパス再編なんていつ起きるかわかりません(特に近年は都心回帰の傾向も強いです)。所沢キャンパスにある学部がいつ早稲田キャンパスに来てもおかしくないのです。
それでもまだ、キャンパスの場所を理由に受けるのをやめますか?
たとえば、青山学院の相模原キャンパス。「青山に憧れがあるから」と見送らなくとも、相模原キャンパスに通いながら青山に遊びに行くことはいくらでもできます。
大学名が、相模原学院大学に変わるならまだしも、名前は青山学院大学なわけですし、先生や学生のクオリティは変わりません。むしろ上がることすらあります。

加えて、忘れてはいけないのが、日本の就職においては学歴フィルターが多少なりとも存在していますから、「どこの大学か」は多少の重要性を持ちます(もちろんそれだけではいけません)。メインキャンパスではないから学歴フィルターで弾かれるということはありませんので、合理的に考えていきましょう。
もし、「メインキャンパスでない人はダメ」という人がいるとするならば、その人は自身が学歴コンプレックスを抱えているがゆえに口を出しているだけな可能性が高いので、相手にしなくていいです。自分のことに意識を向けましょう。
また、都心のキャンパスよりも郊外のキャンパスのほうが学生街になりやすいですから、いわゆる「大学生らしい生活」はしやすいです。妬みも込めて言いますが、青山学院の渋谷キャンパスに近いエリアで1人暮らしなんて、一体お金がいくらかかるのでしょうか。
ですから、キャンパスの場所で大学を選びすぎるのもやめましょう。メインキャンパスでないからと受験を見送る行為は、たとえるなら、目の前に乗れるはずの電車が来ているのに、わざわざ見逃しているのと同じです。まずは乗りましょう。乗ってから、降りるかどうか決めればいいのです。
指定校推薦などでない限り、受かったら絶対に行かなければいけないなんてことはないわけですから、賢く選択していきましょう。
つまるところ、大学の選択に「迷った」のであれば、それはどちらにもメリットを感じているということです。その場合は、どちらを選んでも結果として大きく間違えることはありません。そのため、選んだあとに、どれだけ「正解」にしていけるのかが重要です。
ちなみに、マイナーキャンパスに通う学生たちは、謙虚なだけでなく、どこか反骨精神があり、僕は大好きです。
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。
高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。