「大学受験」は10代における最大のイベントです。残念な側面でもありますが、いい大学にいけば、なりたい職業になれる確率は上がり、将来の選択肢は増えるのが現在の日本です。それほどまでに大学受験の持つインパクトは大きくなっています。そんな難しい時代でも「自分らしい大学進学」をするために書籍:『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』が発売されました。本書は、きれいごとを抜きにして、「大学受験とはどういうものなのか」「人生とはどういうものなのか」を考えることができる受験の決定版です。本記事では発刊を記念して本文の一部を抜粋・再編集してお届けします。

学歴なんかなくたって社会では十分活躍できる
皆さんが本当に天才なのであれば学歴はいらないと思います。誰もが羨む才能を持ち、それが世間で認められれば、大学に行くよりもはるかにいい人生を歩めるでしょう。
たとえば、誰もが知っている大谷翔平選手は高卒ですが、誰もそんなことは気にしないですし、世の中のほとんどの高学歴の人よりもはるかに影響力を持っています。これならわざわざ学歴をつけて自分の価値を証明せずとも問題ありません。
加えて、高卒で社長になるような圧倒的な才能がある場合も学歴は必要ありません。たとえば、ZOZOの創業者である前澤友作氏や超大手牛丼チェーン・吉野家の河村泰貴社長は高卒です(※吉の字は、正しくは「土(つち)」に「口(くち)」と書きます)。
さらには、日本の伝説的な経営者であるパナソニックの創業者・松下幸之助氏や本田技研の創業者・本田宗一郎氏などは時代の影響もありますが、中学校にも行っていません。皆さんにもこの人たちのような圧倒的な才能や覚悟があれば、大学に行く必要はまったくありません。
しかし、ほとんどの人はそうではありません。僕も同じです。彼らのように突出した才能があるわけでもないですし、なるべく人生のリスクは減らしたいと思っています。
つまり、学歴というものは実は凡人のためのものなのです。大谷選手や前澤氏のように名前を言うだけで、誰もが理解してくれるような天才ならば学歴は必要ありません。
ですから、もし、「学歴は悪だ!」と思っているのであれば、その考えは変えたほうが得です。「学歴は将来の自分を助けてくれるもの」と考えるのがおすすめです。