米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーの最新作の実写映画「白雪姫」は、まさにグリム(陰うつ)な童話となっている。主演女優は1937年公開のオリジナル版について「権力を持つ女性に関する捉え方が時代遅れ」とすぐに批判的な言葉を浴びせた。撮影が始まると、「7人の小人(こびと)」の役に人間の俳優を起用するかどうかを巡り、低身長症の俳優たちの間に亀裂が生じた。ニューヨーク・ポスト紙は「スノー・ホワイト(白雪姫)」ならぬ、「スノー・ウォーク」(「ウォーク」は差別など社会的不公正の問題に高い意識を持つこと)と呼んだ。ハリウッドのストライキで制作が中断されたり、セットで火災が発生し小屋のかやぶき屋根が損傷したりする事態にも見舞われた。また白雪姫と邪悪な女王を演じる2人の女優は、ガザ紛争について対立する立場を取った。
ディズニー実写版「白雪姫」、ほぼ全員の怒り買う
愛されてきた名作のリメイク、あらゆる文化的地雷を踏む
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