mazdaマツダは、スモールプレイヤーならではの独自戦略で電動化時代を乗り切る考えを明らかにした Photo: JIJI

マツダが独自戦略を宣言
投資効率化で電動化に対応

 マツダの毛籠勝弘社長は3月に開催した戦略発表会において、マツダ独自の電動化マルチソリューションを推進することで、経営リスクを最小化しながら事業競争力を高める経営方針を発表した。「スモールプレーヤーとしてマツダらしい戦略に徹する『ライトアセット戦略』を推進していく」。毛籠社長は、今後の戦略について、そのようにマツダ独自の取り組みを進めていくことを明らかにした。

「ライトアセット戦略」とは、経営資源を効率活用する戦略のことだ。資産の活用度を高めることで、投資負担を抑えつつ“弱小企業”でも競争力を高めることができるというアプローチである。

 毛籠社長は、「電動化を取り巻く環境は、インフレによる投資コストの増加、地域ごとの電動化の進捗の違い、保護主義的通商政策、経済安全保障や地政学的リスクなど、さまざまな不確実性が高まっている。こうした状況下でも経営リスクを最小化しながら事業の競争力を高めるために、世界的にスモールプレーヤーであるマツダはライトアセット戦略を基に、電動化・知能化時代のソフトウエア中心のモノづくりに対応して生き抜いていく」と、その背景を説明した。