「子どもが感情的になり、言うことを聞かない」「他の子と比べて、うちの子が遅れていないか心配」「褒美を与えないと頑張れない子になりそうで不安」など、幼児の時と比べて、親の悩みが尽きません。小学校6年間は、良くも悪くも親の影響を受ける最も多感な時期。自分で考えて学ぶ子は、どのような生活環境にあるのか。「指導実績」×「心理学」×「ベネッセのデータ」でわかった最高の教育を「声かけ」というシンプルな方法でお伝えします。誰でも一度は感じたことのある子育ての悩みを、簡単に解決するには「声かけ」を変えることです。『自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解』より、「ほめ方」「しかり方」よりももっと大事な「声かけ」で、「子育てあるある」に対応したノウハウをお伝えします。

「どう思う?」を口癖にする
自分で考える力を養うことは非常に重要です。ここでのキーワードは「どう思う?」です。聞かれることで、子どもは自分の思いについて考えるようになります。「どう思う?」を親の口癖にしておくとよいです。
心理学者であるエドワード・デシらが提唱した「自己決定理論」という考えがあります。「自律性の欲求」「有能感の欲求」「関係性の欲求」という3つの基本欲求を基礎とするものですが、人間が健全に発達するには、自律性が特に必要とされています。子どもが自分で決定する経験を通じて、責任感が育まれるのです。
親が子どもの意見を尊重し、問いかけることで、子どもは自分の考えを表現できます。その結果、困難な状況でも柔軟に対応する力を養うことができるのです。
大事なことは、急がないことです。変化は少しずつでいいのです。変化が見えなくても、親自身の声かけを変えてみましょう。
「どう思う?」は、親から我が子への信頼と興味の表れです。子どもは、「自分に興味をもってくれているんだな」と感じます。
「どう思う?」をあなたの口癖にして、自分で考え、答えを見つける力を子どもに身につけていってもらいましょう。
参考資料:子どもが言うことを聞かなくて命令口調になってしまう親に伝えたいこと
(本原稿は、『自分で考えて学ぶ子に育つ声かけの正解』より一部抜粋、再編集したものです)