ドナルド・トランプ米大統領は9日、USスチールは米国企業であり続けるべきだと改めて主張し、日本製鉄と同社の合併計画を巡って長引く緊張感が高まった。この発言を受け、9日の米株市場引け後の時間外取引でUSスチールは通常取引終値比12%近く急落している。日鉄による140億ドル(約2兆0600億円)でのUSスチール買収計画については、ジョー・バイデン前大統領が1月に国家安全保障上の懸念を理由に阻止していた。だがその後も、両社は買収を成立させようと奔走してきた。かねてトランプ氏は米国企業を外国企業に売却することに反対しており、両社に対して創造的な解決策を見いだすよう求めてきた。日鉄がUSスチールの少数株式を取得することは支持する姿勢を示している。