がんばっているのにうまくいかない。仕事や人間関係のストレスでいつもイライラしている。肉体的、精神的な負担を少しでいいから減らしたい……。そんな人におすすめなのが『瞬間ストレスリセット――科学的に「脳がラクになる」75の方法』(ジェニファー・L・タイツ著、久山葉子訳)だ。本書はストレスを抱えやすい人のために、科学的に実証された不安・不満を解消する方法、自分をリセットして気持ちよく過ごせる方法を多数紹介している。ベストセラー『エッセンシャル思考』の著者グレッグ・マキューンも「この本は、人生の本質的でない混乱から抜け出したいと願うすべての人にとって、必読の救いの書である」と絶賛。今回は発売を記念して、特別に本書の内容を一部抜粋、再編集してお届けする。

脚を壁につけて休む
1日中立っていたり座っていたりすると、血液の循環に影響が出る。
しかし、脚を頭より高く上げることで心拍数が下がり、血流が改善される(高血圧の人は事前に医師に相談すること)。
ヨガでも、脚を上半身より高い位置に持っていくポーズで腰の痛みが軽減される。
心身が回復し、意思決定がうまくなる
この姿勢は呼吸を自然と落ち着かせる効果もあり、心身が回復するだけでなく、意思決定もうまくなる。
もっと何かするのではなく、あえてやらないことを強制し、「上向きの視点」になれるのもいい。
もう1つのメリットは寝てしまわずにリラックスできる点だ。
次の方法をぜひ試してほしい。
“考えない時間”が、最高の休息
1 まず、床に仰向けになろう。
2 枕はあってもなくてもいい。お尻で壁に近づき、脚を壁に垂直につける。
膝は固定せずに、身体がなるべくL字になるように。
3 手はどこに置いてもいいが、片手を胸に、もう片方の手をお腹の上に置くか、腕をT字に自然に伸ばす。回復の姿勢が整ったら、数分間そのままで(音楽をかけてリラックスしてもよい)。
4 その後、片側に身体を傾けてゆっくりと座った姿勢になろう。
5 1分間ラクな姿勢で座ってから、やるべきことに戻ろう。
さらに心を穏やかにしたければ呼吸を整えよう(本書193ページの「5秒吸って、5秒吐く」に掲載)。
※『瞬間ストレスリセット』では、科学的に短時間でストレスを解消できる方法を多数紹介。その場しのぎではなく、ストレスに強くなるための習慣や対策(ストレス耐性を高める方法)も幅広く取り上げています。