がんばっているのにうまくいかない。なぜか調子が上がらず、他人に対する嫉妬で頭がいっぱい。そんな人におすすめなのが『瞬間ストレスリセット――科学的に「脳がラクになる」75の方法』(ジェニファー・L・タイツ著、久山葉子訳)だ。本書はストレスを抱えやすい人のために、科学的に実証された不安・不満を解消する方法、自分をリセットして気持ちよく過ごせる方法を多数紹介している。ベストセラー『エッセンシャル思考』の著者グレッグ・マキューンも「この本は、人生の本質的でない混乱から抜け出したいと願うすべての人にとって、必読の救いの書である」と絶賛。今回は発売を記念して、特別に本書の内容を一部抜粋、再編集してお届けする。

「苦しみ」のなかに「成長のタネ」を探す
まず、感情は「理解可能なもの」だと知っておこう。
そして感情に敬意を払う。
つらい感情を感じる瞬間を飛ばして、「この経験には意味があるはず」と考えようとすると、今の苦しみを軽視してしまうように感じることがある。
その過程の中で、ネガティブな感情を押しのけようとはせずに、自分を苦しめているものに「成長の機会」がないかどうか考えてみる。
クライアントの中には、自分が病気を乗り越えた経験を活かして、同じような体験をしている人を支えることで、自分の苦しみを「意味のあるもの」にする人もいる。
「未来の自分」が助けにくると想像する
意味を見つけるには、「新しいものの見方をする」という手もある。
「未来の自分」が「今の自分」に会いに来る場面を想像してみよう。
今の自分を助けるためにどんな知恵を授けてくれるだろうか。
あるいは、あなたの最大のサポーターである未来の自分はどんなふうに励ましてくれるだろうか。
今味わっている挫折は、「まだ全貌を理解できていない壮大な計画の一部」だとイメージしてもよい。
苦しみを否定せず、「その意味」を見つける
どれを試すにしても、「苦しみを否定せず、それでも意味を見つけること」が目的だ。
マーシャ・リネハン博士の場合も、自分自身が自傷行為に苦しんだことがDBTの開発につながり、激しい感情やつらい状況に苦しむ人の命を無数に救ってきた。
なんとか立ち直ろうとする患者をセラピストがサポートするときには、「雲が真っ黒なのを否定せずに、その中にある希望の光を見つけることが大切だ」 と述べている。
「意味」を見いだすと、ストレスは一気に軽くなる
「目的意識」があればストレスが軽減される―これは研究でも明らかになっている。
目的意識の強い人は、ストレスに直面してもネガティブな感情や身体症状を経験することが少ない。
意味を見いだすことで、「こんなの無理」という状態から「成長」に進みやすいのだ。
「この不運はある意味チャンスだ」
たとえば、病気の家族のもとに急いで帰りたいのに、疲れていて電車に乗り遅れたとしよう。
そんなときこそ立ち止まってイライラを抑え、「これはゆっくりするチャンスで、忍耐力を鍛えるチャンスでもある。それにやっと20分、マインドフルネスのアプリを開くことができる」と考えてみよう。
そう捉えれば、タイミングの悪さを呪ったり、最近の運が悪かった出来事を次々思い出したりするよりも痛みが和らぐだろう。
※『瞬間ストレスリセット』では、科学的に短時間でストレスを解消できる方法を多数紹介。その場しのぎではなく、ストレスに強くなるための習慣や対策(ストレス耐性を高める方法)も幅広く取り上げています。