給与格差のイメージPhoto:PIXTA

1位は平均年収266.7万円
「継続企業の前提に重要な疑義」記載の企業も

 今回は、上場企業が公表する平均年収のデータを使って、単体ベースの従業員数が100人未満の企業を対象に「年収が低い会社ランキング2024」を作成した。対象期間は、2023年5月期~24年4月期。

 本連載でお届けしている年収ランキングシリーズでは通常、単体ベースの従業員が少ない会社は除外しているが、今回はあえて100人未満の企業を対象にしているので、これまで紹介できていなかった企業が多数登場する。

 それでは早速、ランキングを確認していこう。

 1位は、首都圏を中心にデイサービスなどの介護事業を展開する揚工舎で、平均年収は266.7万円だった。本社は東京都板橋区にあり、東京証券取引所 TOKYO PRO Marketに上場している。

 今回のランキング対象となった24年3月期の業績は、売上高が28億4400万円(前期比9.2%増)、営業利益が1億円(同7.0%減)、純利益が4600万円(同55.4%減)という内容だった。

 デイサービス事業や有料老人ホーム事業で新規利用者の獲得に注力したことや、M&A(企業の合併・買収)を進めたこともあり、増収となった。一方で、施設事業を運営する連結子会社にかかる固定資産およびのれんの減損を特別損失として計上したため、純利益は大きく減少した。