ロシアと米国は10日早朝、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで囚人交換を行った。ウクライナでの戦争終結に向けて合意を模索する中、両国の信頼醸成が継続していることが示された。ロシアは、米ロ二重国籍を持つクセニヤ・カレリナ氏を釈放。米国に拠点を置くウクライナの慈善団体に100ドル未満を寄付したとして、ロシアで国家反逆罪の有罪判決を受け、昨年、懲役12年の刑を言い渡されていた。米国はドイツとロシアの二重国籍者であるアーサー・ペトロフ氏を釈放。同氏は、機密性の高いマイクロエレクトロニクスを輸出したとして米国の要請により2023年にキプロスで逮捕されていた。中央情報局(CIA)高官によると、CIAのジョン・ラトクリフ長官とロシア情報機関高官が交換のための協議を行った。