「どうしてもやる気が出ない…」そんな日、誰にでもありますよね。
話題の書籍『奇跡が起きる 毎朝1分日記』の著者・三宅裕之氏は、「感情は外側の状況に左右されるものではなく、自分で意図的に操作できるものだ」と言います。つまり、やる気ゼロの日に気持ちを切り替えることは十分可能なのです。本記事では、やる気ゼロの日でも前向きになれる3ステップをご紹介します。

ステップ1:質問で脳を動かす
『奇跡が起きる毎朝1分日記』著者の三宅裕之です。私自身、どうしても重たい気分の朝があります。そんなときに必ず行うのが「自分への質問」です。脳は質問を投げかけられると、必ず答えを探そうとする性質があります。たとえば「今日できる小さな挑戦と成功は何だろう?」と聞くだけで、意識が「できない理由」から「できる可能性」へと切り替わります。
実際、主催している朝活の参加者のひとりは「職場に行くのが憂うつで仕方ない」と悩んでいました。しかし、毎朝「今日、自分が誰かを笑顔にできる場面はどこだろう?」と自問する習慣をつけたところ、同僚へのちょっとした声かけが増え、数週間で職場の空気が大きく変わったのです。
ステップ2:アンカリングで感情を呼び戻す
次に使うのが「アンカリング」という心理学的手法。これは、ある動作や音楽とポジティブな感情を結びつけておき、必要なときに呼び出す方法です。私自身、自分の人生で大きな成果を上げたときのイメージとそのテーマ曲を決めておき、気分が落ちたときはその曲を聴きます。すると、成果を上げたときの高揚感が自然と蘇り、気持ちが前向きに変化していきます。
受講生の中には、「香り」を使っている人もいました。転職活動中の彼女は、不安で面接に行くのが怖いときでも、いつもお気に入りのアロマを手首に塗ると「よし、大丈夫だ」とスイッチが入ったそうです。結果として、第一志望の会社から内定を勝ち取ることができました。
ステップ3:イメージで未来を先取りする
最後は「イメージ」です。人間の脳は、「現実」と「強くイメージしたこと」を区別できません。私はやる気が出ない朝でも、1分間目を閉じて「今日の理想の自分」を具体的に思い描きます。たとえば、講演で堂々と話す姿や、原稿を集中して書き上げた後の達成感を想像するのです。すると、脳はすでにそれを体験したように錯覚し、行動へのエネルギーが自然と湧いてきます。
以前の受講生でも、「営業で成果が出せない」と悩んでいた男性がいました。しかし毎朝「商談が成功し、お客様から感謝される場面」をありありとイメージする習慣を続けた結果、実際に成約率が1.5倍近くに上がっていきました。
小さな行動から気持ちは変わる
この3ステップを繰り返すうちに、「やる気が出ないから動けない」のではなく「動いたからやる気が出る」という順番で感情を扱えるようになります。心理学的にも、行動が先で感情が後からついてくるのが人間の本来の仕組みです。やる気がゼロの日こそ、ぜひこのシンプルな方法を試してみてください。小さな一歩が、あなたの一日を前向きに変えていきます。