ドナルド・トランプ米大統領は、連邦準備制度理事会(FRB)が早期に利下げしなければ、自身が仕掛けた貿易戦争によって米経済が悪化した場合の責任を押しつける構えを見せている。その過程で、歴史的に独立した機関としてのFRBの権威を失墜させようとしている可能性もある。しかも、その有効性を損なうような形で、だ。トランプ氏は自身のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」への21日の投稿で、FRBは直ちに利下げをせよとの先週の要求を繰り返した。「インフレは実質的に存在しない」とした上で、ジェローム・パウエルFRB議長を「ミスター遅すぎ」や「負け犬」などと非難した。
トランプ氏が「地ならし」、景気悪化ならFRB議長の責任に
FRBの権威を危機にさらすトランプ氏の攻撃
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