今月トランプ米政権が中国製品に対する関税を145%まで引き上げた直後、米国との国境に近いメキシコで、つけまつげを満載した1台のトラックが急停止した。中国で製造され、メキシコの港に輸送されたこのつけまつげは、シアトルの実業家アリシア・ゼン氏が設立したライラック・ストリート社の米国の顧客に届けられる途中だった。ゼン氏によると、同社には積み荷自体の価値より高い輸入関税を支払う余裕がなかったため、従業員の1人がメキシコにある同社の倉庫に電話し、現地に人を行かせてそのトラックを停止させるよう指示していたという。「145%の関税を払うなら、米国に送り込む製品ごとに多額の損失を出すことになる」とゼン氏は語った。
トランプ関税で中ぶらりん、米国向け商品どうなる
つけまつげからおもちゃのトラックまで、供給網を変更するか貿易戦争が収まるのを待つかで悩む米企業
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