米中西部ウィスコンシン州ミルウォーキー郡の判事が25日、移民男性が法執行官から逃れるのをほう助したとして起訴された。不法移民の強制送還を巡り、トランプ政権と地方当局者の対立が激化している。連邦保安官局の報道官によると、同日午前に逮捕されたのはミルウォーキー郡巡回裁判所のハンナ・デュガン判事。パム・ボンディ司法長官が逮捕の事実を認めた。連邦捜査局(FBI)のカシュ・パテル長官はXへの投稿で、デュガン判事が「意図的に連邦捜査官を誤った方向に誘導し」、法廷にいた移民を逃したと指摘した。エドゥアルド・フローレスルイスという不法滞在者の身柄を拘束したと述べた。FBIが連邦裁判所に提出した刑事の起訴状によると、移民局の捜査官は4月18日、家庭内暴力事件に絡んで裁判所内にいたフローレスルイス氏の逮捕に向かった。デュガン判事は立腹して裁判官席を離れ、捜査官に令状はあるかと尋ねた。あるとの回答を聞くと、判事は法廷に戻り、フローレスルイス氏を陪審員用のドアに誘導した。ルイス氏は外に出たが、捜査官らが見つけて追い詰めた。