スマホ、ネット、SNS……気が散るものだらけの世界で「本当にやりたいこと」を実現するには? タスクからタスクへと次々と飛び回っては結局何もできない毎日をやめて、「一度に1つの作業」を徹底する「一点集中」の世界へ。18言語で話題の世界的ロングセラーの新装版『一点集中術――限られた時間で次々とやりたいことを実現できる』より、特別に一部を紹介する。

研究でわかった「能率のいい社員の共通点」
あなたはよく、あれやこれやの用事を片づけることができず、押しつぶされそうな気持ちになっているかもしれない。
ところがそのいっぽうで、同じ1日のうちに、山ほどの仕事をこなしている人もいる。
いったい、この違いはどこから生じるのだろう?
「ハーバード・ビジネス・レビュー」誌が、きわめて能率がいい社員の働き方について特集記事を組んだことがある。
こうした社員は、出社後すぐに仕事に取りかかるうえ、1日のあいだに何度か休憩時間を設けていた。日々のスケジュールにリフレッシュする時間を組み込むことで、結局は能率を上げているのだ。
そのうえ、かれらはランチタイムにも一点集中に励んでいた――昼食を楽しんでいるあいだは、いっさい仕事をしないのだ。
メモをとっておこう!
〈休憩を定期的にとるほうが、かえって成果をあげられる〉と。
しっかりと休憩し、自分を「オフ」にする時間があるからこそ、「オン」のときに集中できるのだ。
(本記事は、デボラ・ザック著『一点集中術――限られた時間で次々とやりたいことを実現できる』からの抜粋です)