「ごめんよ~って駅あるの!?」朝ドラの舞台、“御免与町”が気になって仕方ない【あんぱん第31回レビュー】

「こじゃんと」気になる
屋村(阿部サダヲ)の過去

 この町がはじめてな健太郎は「よか商店街」と褒める(ここがいまは「やなせたかしロード」なのかもしれない)。健太郎は、メイコをのぶと間違えたり、屋村をのぶと間違えたりして、コメディリリーフの役割を発揮しまくる。

 相変わらずリアクションのおもしろい屋村は、のぶにも嵩にも銀座のパン屋にいたのかと聞かれてもごまかすばかり。明らかにごまかしているので絶対何かあるが、その秘密が明かされるときはいつであろうか。

 詮索したらいけないと娘たちに注意しながら、「こじゃんと」気になると実は興味津々の羽多子(江口のりこ)。彼女には相変わらずそこはかとないおかしみが漂う。

 おかしみといえば、蘭子(河合優実)。のぶに「意地張ってないで切手貼らんと」とさりげなくだじゃれを言う。淡々とユーモアを語るのは羽多子似であろう。

 すれ違っているのぶと嵩は仲直りできるだろうか。のぶは電話で言い過ぎたことをくよくよしているし、嵩は相変わらずぐだぐだしている。せっかくのぶに渡すプレゼントを買ったのに(たぶん賞金で)、家の前まで来て立ち止まってしまう。健太郎、実はそんな嵩の援護射撃のために高知まで来たらしい。

「ウジウジして話にならんとよ」とメイコに相談し、ふたりはのぶと嵩の仲直りを画策することになった。メイコと健太郎の活躍に期待したい。

 「ごめんよ~って駅あるの!?」朝ドラの舞台、“御免与町”が気になって仕方ない【あんぱん第31回レビュー】