忙しい人でも再現可能な投資術
父さんの投資法は、特別な才能や高度な金融知識を必要とするものではない。むしろ、限られた時間と資金の中でいかに効率よく資産を増やすかに焦点を当てた、実践的で再現性の高い手法だ。
平日は仕事があり、相場を四六時中見張る時間などない。だからこそ、日々の株価に一喜一憂せず、数カ月から年単位でじっくり構える投資スタイルに行き着いた。
忙しい社会人や主婦でも無理なく実行でき、精神的にも安定して取り組める方法といえる。
投資は「社会を読む力」を育てる
株式投資とは、単にお金を増やす手段ではない。それは「どの会社が未来に価値を提供するか」を見極め、応援する行為だ。
つまり、社会全体の動きを読む目を養う訓練にもなる。
業界の変化、政策の動向、企業の戦略。こうした情報に敏感になり、ニュースの意味が立体的に見えてくるようになる。
投資を通じて、自分なりの視点で世の中を捉える力が確実に育っていく。
投資は「自由」と「安心」をもたらす手段
お金は人生のすべてではない。しかし、選択肢を増やすための重要なツールであることは間違いない。
選べる選択肢が多い人生のほうが、人は自由に生きられる。
投資で得られるものは、資産だけではない。経済的な余裕がもたらす心のゆとりや、未来を自ら設計する自信も手に入るのだ。
※本稿は『50万円を50億円に増やした 投資家の父から娘への教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。