「やめる」だけでラクになる…成功者が実践する“余白”のつくり方
誰しも悩みや不安は尽きないもの。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 50代を上手に生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、33万部突破シリーズの原点となった『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日一日がラクになる!

「やること=正しい」ではない
今日は「やらない勇気」についてお話ししたいと思います。
世の中には、「新しいことを始める」「チャレンジする」といった“やる”ことにポジティブなイメージがついています。
たしかに、それも大切です。でも実は、「やらないこと」「やめること」も同じくらい、時にはそれ以上に大事なのです。
やらない・やめるは「選ぶ」こと
「やらない」「やめる」というのは、自分が本当にやりたいこと、大切にしたいことを選ぶための行為です。
ただ止めるだけでなく、「これじゃない」という線引きをすること。つまり、自分の限られたリソースを適切に使うためのポジティブな決断なんです。
すべてはできない。だから選ぶ
私たちの時間もエネルギーも限られています。何でもかんでもやろうとすると、心も頭もごちゃごちゃしてしまいます。
気になることが増えれば増えるほど、疲れも増していきます。
人とのつながりも“選ぶこと”
たとえば人間関係でも、誰かとつながるということは、別の誰かとつながらないということを意味します。
連絡を取ったり、次に何を話そうかと考えたり、エネルギーが必要です。だからこそ、「つながらない選択」も大切なのです。
「やらない」はネガティブではない
私たちは「やったほうがいい」というメッセージに囲まれていますが、それに流されてばかりいると、気づかないうちに“やることだらけ”の人生になってしまいます
でも、「やらない」「やめる」という選択は決してネガティブなものではありません。
空けたスペースに、新しいものが入る
何かをやめることで、新しい余白が生まれます。その空いたスペースが、未来の可能性を広げてくれるのです。
だから、「やらない勇気」や「やめる勇気」は、人生を前に進めるための力でもあります。
人生が変わるのは、「やめたとき」かもしれない
私は、人生が好転するタイミングは、何かを「始めたとき」だけとは限らないと思っています。むしろ、「やめたとき」にこそ、大きく変わることが多いと感じています。
世の中は「やること」であふれています。だからこそ、「やらないこと」や「やめること」を意識的に選ぶことが大切です。その選択が、あなた自身を守り、人生を整えてくれるはずです。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。