仕事ができない人は「自己流」の確立に時間を使う。仕事ができる人は何をする?写真はイメージです Photo:PIXTA

効率的に結果を出す人の共通点として、「車輪の再発明をしない」ことが挙げられる。すでに先人たちの手により、“ベストなやり方”が確立されているものについては、そのやり方に従うのが最適だということだ。さまざまな領域にこの「先人の知恵」は存在している。今回は「会議で最適な人数」について考えてみよう。(山田進太郎D&I財団 COO 石倉秀明)

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無駄なく成果を挙げる人が
やらないこととは?

 あなたの周りにも常に効率的に仕事を進めたり、無駄なく成果を上げたりする同僚や管理職がいるのではないだろうか。

 そういった人を見ていると、一つの共通点がある。それは「車輪の再発明」をしない、ということだ。

 車輪の再発明とは、すでに確立されている技術や方法を無視して、同じものを一から作り直すことを意味する表現であり、無駄な努力や時間の無駄遣いを批判する時によく使われる。

 すでにベストエフォートがあるにも関わらず、なんでも自分で一から考えたり作ったりする。そして、やっとできたものはすでに多くの人が知っていた、実践していた――という状態のことである。

 効率的に仕事をする人、少ない労力でも継続的に成果を出す人というのは、車輪を再発明せず、すでにある先人の知恵や技術、方法などを知り、それを取り入れることで無駄に考える時間を減らしている。

 例えば、仕事をしている時間の多くを費やしているであろう「会議」。この会議は必要?こんなに人が必要?と感じた経験も少なくないだろう。業務の見直しや棚卸しをする際に最初に思いつくのが、会議体の見直しや廃止であることも多い。

 また会議に出て発言しない人は不要、といった強い思想も以前から存在する。

 会議に出た以上は何かしらその会議に貢献しなければならない。そうでないなら出なくていい、といった考え方は根強い。