「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

出世する人は「天気の話」を欠かさない
皆さんは、お客さんや社内の人と話すときに、どのような世間話をしていますか。「社内での雑談は苦手」という人もいるかもしれません。
よく、「雑談は天気の話題から」というような研修やテキストがありますね。皆さんはそんなつまらない話をしていいのかというふうに思うかもしれません。
しかし、職場で出世する人は、この天気の話の重要性を熟知しています。今回はそれについて紹介していきましょう。
雑談は面白すぎてはいけない
そもそもですが、雑談は何のためにするのでしょうか。色々な理由が考えられますが、その1つは「組織内において、人間関係を円滑にするため」や、他にも「職場内の情報交換」というのが大きな理由に挙げられると思います。
つまり、雑談というのは、仕事を円滑にするためにするものなのです。
ここで重要なのは、「雑談が面白すぎると、この目的が達成できない」点です。
上記の目的に立ち返りましょう。雑談はあくまで、職場の人との関係を良くするためにするのであって、面白い話をするためにしているのではありません。面白すぎると、その雑談に時間がかかってしまい、本当に重要な目的が達成できなくなってしまうのです。
天気の話は「ほどほどにつまらない」
ここで天気の話は非常に有益です。天気の話は基本的につまらない話ですが、その話しやすさ、どんな話題にもつなげられる汎用性は、他に代えがたいものです。
たとえば、「今日暑いですね」という天気の話から話始めれば、体調の話などの世間話に変えることもできますし、仕事の話にも自在につなげていくことができます。天気の話題は、社内のどんな人とも共通して話せる「魔法の話題」なのです。
このように、職場で出世する人は、雑談にもきちんと意味を考えている人が多いものです。皆さんも、周りの「仕事ができる人」の様子を観察してみてください。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)