飢餓感をつくり出す、情報のコントロール

 どのように情報をコントロールするか?

 特定のイベントなどで、ある程度大きくドーンと取り上げてもらい、時期的に盛り上がった後は、一気に情報を絞るのです。取材もなるべく受けず、露出を減らしてしまう。ある程度の出し惜しみをする。マスコミの報道量も、コントロールしてしまうということです。どっと出た後に、一気に控える。

 そうすると、飢餓感がうまれます。マスコミもまた扱いたくなる。読者や視聴者も飽きることがない。「また東京ディズニーランドのことか」ということにはならないよう、調整するのです。

 そしてこれは、マスコミへの情報露出に限りませんでした。イベントなどがあまりにヒットし過ぎてしまうと、トーンダウンさせる。あまりに過熱しないようにするのです。

流行しすぎるとすぐに廃れてしまう、というのは日本にいるみなさんは感じていることだと思います。ディズニーではこうして意識的に、意図的に常に良いテンションを保ち続けるようにしていました。