ヨーロッパの高級ブランドの致命的な過ち

 その点でいえば、最近はちょっとディズニーキャラクターが露出し過ぎではないか、と心配しています。

 これは、東京ディズニーリゾートの管轄ではないので仕方がないところもありますが。今や100円ショップでもディズニーキャラクターが溢れています。もちろんアプルーバルが行われていますが、少なくとも昔は、ここまではやらなかった。

 うまくコントロールし、出し惜しみしていました。私が東京ディズニーランドにいたとき感じていたことは、ディズニーのブランドはお金では動かない、ということでした。いくらお金を積まれても、ディズニークオリティに沿わないものは絶対にやらない。そこに徹底したこだわりがあったのです。

 ヨーロッパでは高級ブランドとして認知されていたのに、日本にやってきた途端、生活品などありとあらゆるものに使われるようになってしまって、高級ブランドのイメージを一気に損ねてしまったブランドがあります。こうなってしまうと、ブランドイメージを取り戻すのは並大抵のことではありません。高級ブランドなら、なおさらです。

 そうしたブランドの最大の問題は何だったのでしょうか?