「真面目に仕事をしているのに、なぜか上司に評価されない…!」
あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化したロングセラーだ。発売直後から賛否両論を巻き起こし、「よくぞ言ってくれた」「暗黙知が“言語化”されている」「今まで気づいていなかった“新事実”」など大反響が集まっている。そんな「職場で実力を適切にアピールする“見せ方”の技術」をまとめた本書の中から「出世する人/しない人の特徴」についてお伝えする。

職場で出世しない人は「職場みんなと仲良くする」。出世する人はどうしている?Photo: Adobe Stock

出世する人は「誰と仲良くなるか」考えている

みなさんの職場にはさまざまな人がいることでしょう。その中で特に仲良くしているという人もいると思います。

職場において仲の良い人ができることはよくありますが、実は職場で出世する人は、ある程度、「誰と仲良くなるか」を考えているケースも多いです。出世しない人は、あまりこのあたりを考えず、幅広く仲良くしてしまいがちです。

特に、出世を目指している人ほど、無駄な人脈を切り捨てるだけでなく、知り合いの質を高めていくことも意識的に行っています。

今回はそれについて紹介していきましょう。

「自分の苦手分野に強い人」と仲良くなる

仕事をしていると、ほかの部署の人と連携するケースも多いですよね。

出世する人はその際に必ず、その人の「得意分野」を見極めるようにしています。そうして、自分に必要な人脈かどうかを判断しているのです。場合によってはその後、その人を巻き込んだ飲み会を開催したりするなど、戦略的に関係を構築するためのアプローチを仕掛けます。

これだけ聞くと、少し嫌らしく聞こえますが、そんなことはありません。出世する人は、自分の出来ないことや苦手な分野をちゃんと理解しているため、その分野が得意な人をリスペクトをしているだけなのです。リスペクトしている人とお近づきになりたいと思うのはほとんどの人に共通するかと思います。

いかがでしたでしょうか。一度あなたの同僚の中で出世頭の人と職場を歩く機会があれば、出世する人がどんな人から声をかけられたり、挨拶をされているのかを意識してみてください。その話しかけてくる人の質に何かを見出せるかもしれません。

(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』に関する書き下ろし原稿です)