テレビは以前ほど見なくなった。

 お笑い関連の番組を徹底的に排除したら、自然とそうなったのだ。

 ニュースはそれにも増して、見なくなった。

「NHKスペシャル“正義”はどこに~ガザ攻撃1年 先鋭化するイスラエル」(2024年10月6日放送)という番組を見た。

 ドキュメント番組だが、長大なニュース番組といってもいい。

ニュース番組は不快なだけ
自分の無力感だけが漂う

 2023年10月ハマスの急襲以後、停戦を求めるデモの鎮圧、人質救出を叫ぶ家族の弾圧、ヨルダン川西域やガザ地区への強引な入植など、極右化したイスラエルの傍若無人な過剰報復の実態を描いている。

 もう双方の言い分など、無意味になっている。正義もへちまもない。銃と兵士の数の多いほうがやりたい放題なのである。

 ニュースの中なら見なかったのだが、つい特集番組ということで見てしまった。

 そして、またおなじ結果だ。

 見るまえからわかっていたといえば、わかっていた。

 かならずこうなるのだ。

 結局、ひとりの老人(わたし)が不快になっただけ。見て、なにができるわけでもなく、無力感と絶望感に襲われただけ。人間はなんと愚かか、と思っても、無意味。

 つまるところ、NHKはもっともらしい番組を作っただけ。

 どう意図を説明しても、それだけ。

 新聞は、文字でただ紙面を埋めるだけ(財務省批判の急先鋒高橋洋一は、30年前に新聞をとるのをやめたという)。

 テレビニュースは、表向きはまじめくさって(報道だ、取材だ、記者だ)いるが、ニュース番組という暇つぶし番組、娯楽番組を作っているだけである。

 あらたにニュース番組は見ない、と決意する。

 しかし、またおなじ結果になるとわかっていても、似たようなドキュメント番組は見るかもしれない。気がかりなら、そうするしかない。

 ニュース番組は順不同だから、不快なだけのニュースはいきなり始まる。

 それを避けるためには、最初からニュース番組を見ないことにするしかない。見たくないお笑い芸人も、番組によっては、いきなり登場したりすることがある。