ダメな会議の進行役が「よかれ」と思ってやってしまっていること・ワースト3

「この本のおかげで出世できた」「チームのパフォーマンスが上がった」
そんな感想が届いているのが、安藤広大氏の著書『リーダーの仮面』『数値化の鬼』『とにかく仕組み化』『パーフェクトな意思決定』シリーズ四部作だ。これまで4400社以上の導入実績があるマネジメント法「識学」をもとに、ビジネスの現場で「一生活躍し続けられる」メソッドや思考法を授ける本シリーズは、さまざまな業界から圧倒的な支持を集めている。今回は、全ビジネスパーソンに必須の「リーダーシップ」のあり方を指南する。（構成／ダイヤモンド社・種岡 健）

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「ちゃんと進行してるのに…」が落とし穴

「時間通りに始めてるし、みんなに話も振ってるし、自分なりに工夫してるのに、なぜか会議がグダグダになる……」
　そんな悩みを持つ進行役の人は多いのではないでしょうか？

　実は、「よかれ」と思ってやっている進行が、会議をダメにしていることがよくあります。
　ここでは、そんな“逆効果な行動”ワースト3を紹介します。

ワースト3：「とりあえず全員に話を振る」

「みんなの意見を聞かなきゃ」「発言が偏らないようにしよう」――その思いは立派ですが、
　全員にムリに話を振るのは逆効果です。

　明確な意見がない人に無理やり振られると、空気が間延びします。
“発言すること”が目的になってしまい、会議の生産性がガクッと落ちるのです。

ワースト2：「雑談で場をあたためようとする」

　アイスブレイクを取り入れるのはいいこと。
　でも、それが本題に入るまでの時間をダラダラ引き延ばす原因になることもあります。

「で、今日の議題なんだっけ？」となった時点で、会議の空気は“オフモード”に傾いています。

　会議の目的が“決めること”であれば、最初の数分でテンションを切り替えるべきです。

ワースト1：「目的が曖昧なまま始める」

　会議をダメにする最大の特徴は、“目的不明”のまま始まってしまうことです。

「これ、何を決める会議なんですか？」
「ただの共有ですか？」

　そんな空気が流れた瞬間、集中力も緊張感もなくなります。

進行役の仕事は、「迷わせない設計」

　会議とは、「考える場」ではなく「決める場」。
　事前に考えておくべきことは資料で共有し、当日は「A or B、どちらにする？」という構造に絞るのが理想です。

　迷いが多いほど、発言は散らかり、結論は遠のきます。

“自由に話して”は、責任放棄

「なんでもいいから自由に話してください」
　それは一見フラットですが、実は進行役の責任放棄です。

　参加者の時間を預かっているという意識を持つこと。
　その緊張感こそが、会議を締めるのです。

（本稿は、『リーダーの仮面』の著者・安藤広大氏が書き下ろしたものです）

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 発売から4年以上。
「読者からの声」が、続々と届いています！

「部下とのコミュニケーションにずっと悩んでいました。けど、『何を言えばいいのか』『何を言ったらダメなのか』がわかった。これまでの悩みがなくなりました。」
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「これまでの常識がひっくり返った本。本音がズバズバと書かれていて、爽快です！」
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『リーダーの仮面』（安藤広大・著）

CONTENTS

序章　  リーダーの仮面をかぶるための準備
第1章　安心して信号を渡らせよ　――　「ルール」の思考法
第2章　部下とは迷わず距離をとれ　――　「位置」の思考法
第3章　大きなマンモスを狩りに行かせる　――　「利益」の思考法
第4章　褒められて伸びるタイプを生み出すな　――　「結果」の思考法
第5章　先頭の鳥が群れを引っ張っていく　――　「成長」の思考法
終章　  リーダーの素顔

2023年から2年連続で
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『とにかく仕組み化』（安藤広大・著）

CONTENTS

序章　　「とにかく仕組み化」とは何か
第１章　正しく線を引く　――「責任と権限」
第２章　本当の意味での怖い人　――「危機感」
第３章　負けを認められること　――「比較と平等」
第４章　神の見えざる手　――「企業理念」
第５章　より大きなことを成す　――「進行感」
終章 　　「仕組み化」とは別の世界

2022年から2年連続で年間ベストセラー入り。
「ビジネス数字力」を養う、超・決定版！

『数値化の鬼』（安藤広大・著）

CONTENTS

序章　　「数値化の鬼」とは何か
第1章　数を打つところから始まる　――「行動量」の話
第2章　あなたの動きを止めるもの　――「確率」の話
第3章　やるべきこと、やらなくてもいいこと　――「変数」の話
第4章　過去の成功を捨て続ける　――「真の変数」の話
第5章　遠くの自分から逆算する　――「期間」の話
終章　  数値化の限界

シリーズ最新刊。
三部作に続く「新章」がスタート！

『パーフェクトな意思決定』（安藤広大・著）